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母校に色紙を飾る

2015年 12月07日 23:59 (月)

 故郷に錦を飾れば格好がつくものの、母校に色紙を飾るのでは単に自己顕示欲の権化としか見て貰えないのではないだろうか。
 そんな心配をしながら母校の学生生協へ足を運ぶと、先日発売したばかりの拙著『異世界居酒屋「のぶ」四杯目』が迫力のある陳列をして頂いていた。ありがたいことである。

 担当者様ご不在ということで店長様に応対して頂いたのだが、何故か色紙が出てきてその場でサインをする事に。
 ご存知の方もいらっしゃる通り、私のサインは単なる署名であって、見栄えのするものではない。
 それでも苦心して何とか書き上げたものが母校の生協に飾ってある。

 あまり模範的な学生ではなかったが、こうやって卒業後も温かく迎えてくれるというのは、ありがたいことだ。
 もうすぐなくなってしまうなどという風聞は気にせず、また来年も五年後も十年後も再訪したい。 

無常

2015年 11月03日 23:59 (火)

 大阪市北区中崎町に贔屓にしている喫茶店があり、そこが今日で八周年を迎えた。
 喫茶店と言い条、古本も球体関節人形も扱う素敵なお店である。
 開店して一年経たない内に一度お邪魔しているはずなので、もう随分なお付き合いだ。

 八年と一口に言っても、長い。
 あの頃思い描いていた将来像とは全く違うところに私は立っている。
 この転轍が、果たして良かったものか悪かったものかは分からない。
 そんなことは死ぬ直前になってみないと、あるいは死んだ後にならないと分からないものだ。

 ただ、今はとても幸せだし、生きているという実感もある。
 願わくばこの日々が続きますように。

買い過ぎ

2015年 11月03日 20:00 (火)

 またやってしまった。
 資料である。
 気に入った物があると、関連するものを纏めて買ってしまうのだ。
 今回は同じ作者の本を十二冊、一緒に購入した。読む時間をどう作るかが目下の悩みである。

 こういう愚考も全く故のないことではない。
 むしろ私の中では合理的なのだ。
 
 最近、資料を買うのは専らAmazonに頼ることが多い。
 書店で買うこともあるが、古い先行研究の確保はネットで済ませてしまう。
 ここで問題なのは、古書の数が有限だということだ。
 供給が無限でない以上、いつかは尽きる。

 私の欲しがるような本を他の人も欲しがるものかどうかは分からないが、現に狙っていた幾つかの本は売り切れてしまった。
 古書である以上、次に世に現われるのはいつになるかわからない。

 だからまとめ買いをするのであるが、懐には優しからずである。
 今日も、もやしがうまい。

案内

2015年 11月03日 17:24 (火)

 今日は先輩作家さんが来阪していたので大阪ミナミを案内した。
 普段当たり前に通っているところを来訪者目線に立って解説するのは、異世界を考えるいい訓練になる。

 そうか、ここはこういう背景を持っていない人には奇異に見えるはずだぞ。
 この店が何故この位置になければならないか、他所から来た人にはわからないはずだ。

 そう考えると、街がとても面白いものに見えてくる。
 常在戦場常在戦場。

 今日はお付き合い頂きありがとうございました。

銀杏

2015年 11月03日 17:02 (火)

 銀杏が食べたい銀杏が食べたいと年寄りじみたことを言っていたところ、親切な方が銀杏を分けて下さった。
 捨てられてもいないのに拾う神がいたのでありがたさも倍である。
 封筒を切らしていたので、封筒を買ってこなければならない。

 銀杏はギンナンと読むがイチョウとも読む。イチョウの種子がギンナンである。
 漢字には時々こういう不便があって面白い。

 さてこの銀杏、とても古い植物である。
 北宋の詩人欧陽脩の残した記録が最も古いものであるが、最も栄えたのは二億年~六千五百万年くらいまえというから恐竜の時代である。(ちなみにこの欧陽脩は日本刀についても述べている珍しい詩人である)

 恐竜も発達した嗅覚があれば銀杏を踏んで顔を顰めたかもしれないが、よくは分からない。
 分かっていることは恐竜と同じく銀杏もまた、氷河期を越えられなかったということである。
 銀杏の仲間は銀杏を残して滅んでしまった。それも完膚なきまでに。

 植物の分類は大きい方から界・門・綱・目・科・属・種となる。
 現存する銀杏は、植物界・裸子植物門・イチョウ綱・イチョウ目・イチョウ科・イチョウ属・イチョウだ。
 どれほどの孤独ぶりか。
 動物に当てはめると(厳密ではないが)哺乳類の中で、ヒトだけが生き残ったようなものだ。

 今でこそあちらこちらで見かける銀杏だが、絶滅危惧種としてレッドリストの絶滅危惧ⅠB類に含まれる。
 これは近い将来での野生での絶滅の危険性が高いということだ。
 二億年前から地球に息づく植物が野生で絶滅し、並木道にしかなくなるというのは、言い知れない無常観がある。
 銀杏に心があれば、なんと語るのだろう。

 封筒に十粒ほどの銀杏を放り込み、レンジで温める。
 弾ける音と共にあの香りが漂うと食べ頃だ。
 軽く塩をつけて食べると、二億年の味がした。
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