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声優さんのライヴ

2014年 09月12日 23:59 (金)

 声優というと『銀河英雄伝説』の豪華声優陣辺りで知識の更新が停止している身の上であるので、「声優さんがライヴをするらしい」ということは知識としては知っていても、実際に観に行く機会はこれまで一度もなかった。
 そもそもが疲れやすい体質なのでライヴというものに馴染みがない。それでも今回行ってみようと思ったのは、「小説家になろう公式ラジオ」でご一緒させて頂いたさいとうよしえ嬢が参加すると聞いたからである。

 新宿という処は質的にも量的にも地方都市には存在しえない規模を持った街で、必然的に独特な熱気を帯びていた。
 今回の会場は新宿レッドノーズという箱で、立錐の余地なく人を詰めれば七〇人くらいは入るのではないか、という不思議な空間だ。

 こういう場所に普段足を踏み入れたことのない身としては、入り口で購入する「ワンドリンクと引き換えにできるおはじき」から「オタ芸の準備に余念のない常連」まで見るもの全てが目新しく、面白く見えた。
 余談だが、ライヴが終わった後に店の入り口前をブラブラしていると、オタ芸をしていた常連たちが俄かに集まり、「今日の反省点を踏まえて次からの動きに反映させたい」といった趣旨のことをめいめいに言いながら夜の街に消えて行ったので、向上心が非常に高い人たちなのだと感心したものである。

 ライヴ自体は非常に素晴らしかった。
 若手の声優さんや劇団員さん、その他のアーティストの方たちが、歌を歌い、踊り、ちょっとした告知をするという形式のライヴはあっという間に過ぎていく。
 目当てだったさいとうよしえ嬢は、松元恵さんと一緒に朗読劇までこなし、とても見事に観客の心を掴んでいた。

 普段、物を書いている身の上としてはどうしても「受け手に委ねなければならない部分」という物が存在する。
 「美味そうな唐揚げ」と書いたところで、その時に読者の口の中に蘇る味わいは、塩味なのか醤油味なのか、レモンがかかっているのかいないのか、作者は完全に制御することができない。

 対して舞台を通じて見せるライヴは、より積極的に受け手に語りかける。イメージの奔流となって、心を揺さぶる。
 この差の大きさは、物を書く上でも気を付けなければならない。そう感じさせられる何かが、そこにはあった。

 小さな箱に背を向けて階段をのぼりながら、また来てみたいな、と感じられるライブだった。
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